現在、人間の欲求に影響をもたらす色彩というものは、様々な分野で注目されています。特に三大欲求と言われる、食欲、睡眠欲については、各企業が切磋琢磨しながら実験や研究を行い、最先端の商品開発を進めています。しかし、同じ三大欲求のひとつ性欲と色の関係については、これらの研究に比べ遅れていると言わざるを得ません。そして、圧倒的に情報量も少ないのが現状です。そこで今回は色とセックスの関係(セックスカラー)について解明していきたいと思います。もし、色によって男性や女性の性的興奮が盛り上がるとしたらどうでしょう?また、色によってセックスの感度が高まるとしたら?色が持つ驚きの効果を見ていきましょう。
色彩効果とは?
町並みや自然などの風景、着ている服、食事、日々使用している道具など、わたしたちの生活の中には、様々な色が存在します。そのような接する色は、人を元気付けたり、落ち着かせたり、癒しを与えたりと人の心理にも働きかけます。この色が持つ心理効果を理解・活用することで、人に与える印象をコントロールすることができ、人の感情までも動かすことが可能になるため、色の心理効果はとても重要な要素と考えています。
色で連想されるイメージ
セックスやエッチに関係する色とは?
色の持つ心理作用は、性欲にも大きな影響を与えています。興奮させたい、魅惑的に感じさせたいときには、赤系の色を使うことが多く、また、刺激が欲しいときや、セックスレスの解消に向いているセックスカラーと呼ばれている色がありす。セックスカラーと呼ばれている色は、赤、ピンク、紫で、それぞれに作用がありますので、インテリアや小物、パジャマ、下着類などに使うと良いでしょう。
赤色
赤は、五感(嗅覚・視覚・聴覚・触覚・味覚)をつかさどっている「感覚神経」を刺激する色で、催淫効果にも優れています。 生命力あふれる赤は、交感神経を刺激して精力を活性化してくれるための最強のセックスカラーであり、その効果をさらに高めてくれる色ともいえるでしょう。
ピンク色
セックスカラーの中で、赤よりも柔らかく、女性の好む色がピンクです。ピンク色は脳を刺激し、女性ホルモンの分泌を促してくれるため、若返りの色といわれています。美容・血行促進・精神安定を促し、滑らかな肌にしてくれるため、触れたくなる衝動に駆られることでしょう。また、幸福度を上げてくれるため、お互いの性感度を良くしてくれる作用もあります。
紫色
脳科学の観点からみると、女性にとって性的に興奮しやすい色が紫です。 紫は、交感神経と副交感神経の両方を刺激する色のため、心が揺れる状態をつくるといわれているのだそうです。つまり、性的な欲求を引き出しやすく、「セックスをしてもいいかな」という気分にしてくれる作用が働きます。 服装や部屋などさり気なく紫を取り入れてみましょう。女性は性欲を刺激され、あなたの誘いに乗ってくれることでしょう。
赤色が性的興奮に繋がる理由
2008年、アメリカのロチェスター大学は、「男性は赤を身につけた女性を見ると、セックスしたくなる」という論文を発表しました。男性たちが見た写真はどれも同じ女性の写真でしたが、ただひとつ、着ているシャツの色、もしくは写真の背景の色だけが、赤、青、緑、グレー、白などと異なっていました。すると男性たちは、「赤い」女性の写真を見たときにだけ、ほかの色の写真を見たときと比べて、際立ってその女性を「セクシーだ/セックスをしたい」と回答したのです。同じ女性の、同じ写真にも関わらず、シャツや背景の色が違うだけで、男性が感じる性的魅力の度合いが変わってしまう。この実験によって、赤とセックスの間には強い繋がりがある、ということが科学的に証明されたのです。
女性も赤色に性欲を刺激される!?
性別を入れ替えて、女性にも同様の実験を行っても、赤の力はやはり見られました。男性が赤を身につけることで、女性から「地位が高く、将来成功する可能性が高い人」だとも思われることもわかっています。ルックス、文化、性別に関わらず、私たちは赤を身につけた異性を魅力的に感じてしまうのです。ここで重要なのは、私たちは実はそのことに気づいていない、ということです。最初に挙げた2008年の実験では、研究者たちは回答者に、「あなたの判断にもっとも大きく影響を与えた要素は何ですか?」ということを聞いています。それは表情なのか、服装なのか、色なのか? すると、そこで「色」だと回答した人は、もっとも少なかったのです。つまり私たちが赤に引き付けられているのは、無意識の反応だと言えるのです。
性的に減退する色
性欲を減退させる色は、黄、青、緑です。 黄色は、集中力を散漫にさせる効果があるため、セックスに集中出来ずに性欲も感応度も低下してしまうことになります。 また、青色や緑色は副交感神経を刺激する作用があるため、性欲まで鎮めてしまいます。リラックスできる安眠には向いていますが、性感を高めるには逆効果です。
セックスやエッチがしたくなる色まとめ
いかがだったでしょうか。このように性欲と色には密接な関係があります。セックスカラーとして重要なのは赤、ピンク、紫の色で、逆にセックスやエッチに不向きな色は黄、青、緑の色となります。セックスライフにおいても、色のもつ効果を存分に発揮できるよう工夫してみましょう。